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ときどきコラム

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2003年5月27日号











退院指導は誰の責任?

皆さんが仕事で関わっていたり、受診された病院では、どのようになされているでしょうか。
5月24日に、このサイト「当事務所の昨年度工事データ」に項目を追加し、
「相談依頼者」と「相談受付時の本人居所」を記載しました。
これは、退院準備の重要性を知っていただきたいためです。

当地の聖隷三方原病院リハビリテーション科主催で、月に一度「三方原地域リハビリカンファレンス」が開催されています。病院の内外からさまざまな職種・立場の方々が100人ほど集まり、情報交換や専門の見地から発表したり、事例検討をしています。来月(6月18日)は私が「住宅改修について」発表することになりました。その際に「退院準備」について述べるために、このデータをまとめました。
このリハビリテーション科では、「ホームエバ」と呼ばれる退院準備のための家庭訪問があります。
医師やPTやOTが訪問し、住宅改修や福祉用具の利用についての意見をアドバイスして下さいます。

私が昨年度に住宅改修の依頼を受けたうち、「退院準備」はちょうど20%でした。比較できるデータが無いので、この数字が多いか少ないかはわかりません。
しかし、退院して在宅生活に戻る患者さんの中で、住宅改修を必要とする方はもっと多いと思われます。病院や病棟によって、退院準備についての指導は随分違うようです。
「介護保険の利用についてまったく誰も教えてくれなかった。要介護認定の申請もしていない」という相談者が結構いらっしゃいます。「申請するしないは自分の責任」でしょうが<(`^´)>

また、「相談依頼者」はケアマネジャーがもっとも多く、82%でした。ケアマネの中でも住宅改修に対する認識は随分差があるようです。まったく興味を示さず、「業者さんで全部決めてください。理由書だけ書きます」というケアマネも結構います。「理由書作成の支援費2100円の制度ががなくなったので、やる気が無くなった」とはっきり言うケアマネさんも。その気持ちもわかりますが。

この件につきましては、6月のカンファレンス後に、皆さんの意見などをまとめて報告します。
少しだけ乞うご期待<(_ _)>

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