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ときどきコラム

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2006年2月5日

 

西村も『下流』?

所得税額ゼロでした

2月3日、当事務所の経理担当者が平成17年分所得税確定申告のため、青色申告会に出向きました。

その日、私が聞いた報告のことば。

『所得税ゼロだって』・・・なんですと?

私は税金対策はまったく疎く、事務所開設(2002年4月)以来経理担当者に全部お任せです。

担当者も経理にはまったく素人でした。

地域の青色申告会で指導を受けながら申告し、

すべての収入支出について、うそ隠しなく帳簿に記帳してきました。

昨2005年秋に税務署の査察があったとき、

担当官から「お宅の帳簿は完璧ですね」とほめられ(?)ても、

「あ、そうですか」と言うしかなく。

当事務所の平成17年分決算(概数)

収入金額
26,500,000円
経費
19,800,000円
所得金額
2,350,000円

所得から差し引かれる金額

(控除)

2,540,000円
課税所得金額
0
源泉徴収税額
65,700円
還付税額
△65,700円

「収入よりも

経費(仕入れや外注工事費、減価償却費等)と控除(障害者控除、社会保険料控除等)が多い」

さらに「源泉徴収分が還付される」わけです。

つまり、事業として成り立っていないのです。

「私は納税者」と胸を張ることもできなくなりました。

「社会に貢献していない」といわれても仕方ないか。

消費税と地方消費税は約28万円納付しますが。

ベストセラー本『下流社会』(三浦展氏著、光文社新書)によれば、

「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。

う〜ん、結婚こそしているものの、「総じて人生への意欲が低い」と言えなくもないなあ、私は。

依頼された仕事にはこたえるけど自分から営業する気はないし。

誰かが言ってた「障害者も納税者に」からも外れてしまう。

『赤貧こそ美徳』という精神論を主張する気もないし。

その2月3日、手すり取付けを施工したお宅にて。

たびたび転倒を繰り返して骨折するという70歳の婦人。

畑仕事が好きで写真左上は農作業用のヒモを作っているところ。手すり工事中にもシルバーを押してネギを抜いてきて、私と大工に「持って帰って」と下さいました。

仕事して喜んでもらえて、代金もらって、ネギまでもらって。

これ以上何を望むでしょう。

当事務所の、これからの営業方針はどうすべきでしょう?

いただく工事代金が安すぎるようなので、もう少し利益分を上乗せするか。

もっと営業努力して原価率を下げるべきでしょうか。

工事量を増やしてコストパフォーマンスを上げる?

私の体調・体力ではもう限界かなあ。ずっと睡眠4時間だし。

人を雇って、給与を稼ぐに見合う分の工事量を増やすべく努力するか。

「福祉住環境コーディネーターだけでは食べていけない」という前例にはしたくないので、

もうちょっとがんばる必要がありますね。

生きてるうちは働いて、このホームページも続けるつもりですから、

読者のあなた、見守ってくださいませ。